Roadster 20th Meeting ロードスター20周年ミーティング in 三次

Road to 20th Meeting 準備日記

このページは、20周年ミーティング開催に至るまでのいろいろもろもろをRCOJ会報からの抜粋、改編版でお届けします。

2008.4 (from RCOJ Magazine vol.48)

「布石」(=実は前フリ)
20周年イベントに向けて 〜Shall we go to Hiroshima Again? さあ再び、広島へ。

 1999年10月10日。広島三次で開催された“10周年ミーティング”。あれからもう10年が過ぎようとしています。
 来年2009年は、ロードスター発売から20周年です。現RCOJメンバーのうち、1989年(平成元年)式のNAに新車から乗っている方々は16名。彼らの20年は、どんなものだったのでしょう。
 各地イベント会場で、そしてメールやお便りで、事務局には「20周年」に関連した問いあわせ、確認、その他がたくさん寄せられています。マツダ側にも、期待とともに、その声は届いているようです。実際には、当時のことを知るマツダスタッフも定年退職や配置転換、転勤などなどで少なくなっているのが現状です。10周年の頃に比べると、企業コンプライアンスといった部分が大きな課題にもなりそうな気配。
 既に昨2007年から、各地イベントで会ったマツダスタッフに、「さ来年の20周年よろしくお願いしますね。」と伝え続けています。今年2008年夏頃までには、正式にマツダ(株)への提案をしていきます。実は今号は、その提案の前フリ?でもあります。


10周年の経緯
 1997年末、広島三次試験場において、マツダ主催の全国クラブ代表新型(NB)試乗会が開催されました。その際の三次での懇親会には役員他、関係者が勢ぞろい…してるなあ、と見回した瞬間、『これは10周年の企画を提案する千載一遇のチャンス!』と、頭の中にお告げが(笑)。RCOJ会報vol.7からの抜粋です。
<…ここで、事務局代表水落がマイクを渡され、参加者一同で起立し「こんないいクルマを出してくれてありがとうございます」とお礼を。しかし、お礼だけでなく更なるお願いをも兼ねてしまう。「2年後にロードスター生誕10周年記念として、三次に集合したいので、是非ともご協力をお願いいたします。」参加者一同もこれに合わせ「お願いします」と頭を下げた。断っておくが、これはあらかじめ予定していたわけではない。その場にいた参加者全員、いや同好の士全員の願いとして、代表して発した言葉に、皆本心から続いただけである。
 突然、三次試験場の鈴川場長がステージへ。緊張が走る。水落も内心不安になる。鈴川さんは、落ちついた口調で「私の任期がその時まで続くかわかりませんが、続いていた場合は99.9%やれるでしょう。また、任期が満了する場合も、次の場長に"重要引継事項"として伝えることを約束します。」と頼もしい言葉。場内、大歓声と拍手。一次会は出来すぎたエンディングを迎えられた。(by Geo)>
 この時から、10周年ミーティングの計画が実現に向けて動き出したのでした。あの機会を逃していたら、10周年ミーティングはなかったかもしれません。そして、ひょっとするとNCも生まれてなかったかも?…言い過ぎ(笑)。
 その後、各地イベントなどマツダの関係スタッフに会う機会があるたびにお願いを重ね、会報でも盛り上げ、1998年5月の軽井沢ミーティングでは参加者アンケートで参加意向(回答669名中388名が参加希望)を聞くことでユーザー側にもPR。イベントへのアイデアも募って、徐々に雰囲気は盛り上がりを見せました。


10周年の提案〜準備
 募ったアイデアも入れ込んで、98年8月にはマツダに対して、正式なイベントの提案をしました。
 マツダが主催すると単なるユーザーサービスイベントになってしまうので、主催者を10周年ミーティング実行委員会とし、その事務局をRCOJ事務局が兼ねることになりました。1人2,500円という参加費の徴収もこだわりのひとつでした。メーカーとお客様という関係ではなく、このクルマを作ったマツダへの感謝と共に、作り手と使い手が一緒に仲間として10周年を祝いたいという気持ちがあったからです。

 マツダ社内でもその主旨への理解は浸透し、翌99年2月には、会場となる三次試験場の会議室に、ロードスターを愛するマツダスタッフ有志が集い、10周年イベントの内容についてのアイデア出しの場を持ちました。スタッフも皆、いちロードスター好き。だからこそ、楽しみながらアイデアも浮かぶのです。
 そのときに出たアイデアから、実現した主要なものをご紹介。すべて今年の20周年にもつながるものです。

◎寄せ書きロードスター作成、1台のロードスターのボディを寄せ書きで埋める。
 寄せ書きだと収拾がつかないので、署名に変更して実行しました。1999年の4月以降各地で開催されるロードスター関連のミーティングに車両を持ち込み、参加者直筆でホワイトマジックでお祝いの署名を集めました。現在はマツダ横浜R&Dセンターに保管されています。

 だいぶ前になりますが、10周年記念車へサインをしました。そのとき私の名前の横へサインを記入した女性が、現在の妻です。いつか、10周年記念車を見ることができれば、我々のサインを息子へ自慢しようと妻と話をしています。
 今後も宜しく御願い致します。
9604149朝倉(34,東京)
 嬉しいお話です。10周年車の署名では、「下に書いてある名前は当時の今は元カノで、かみさんに見せらんないですよね〜(苦笑)」とか、ある意味消したい過去もあったりします(笑)。でも、きっと朝倉さんのような幸せな人達の方が、多いと思います。2009年は、ぜひご家族で見に来て、息子さんに自慢してください。その光景をそばで見守りたいと思います。心から。

◎イベント記念限定品製作〜おみやげがわりに販売
 ◎三次ロードスター10周年ワイン(三次のワイナリー製)
 ◎イベントオリジナル限定Tシャツ
 三次市にはワイナリーがあって、実はワインは地元の名産品のひとつとのことで実現しました。Tシャツも作りました。20周年ももちらおん製作販売予定。

◎歴代の限定車でなるべくオリジナルに近いものを一堂に展示
 歴代限定車(当時は12種類くらい)は、さすがにマツダにもないので、参加者の車両を展示させてもらいました。あれから10年、全部で30近いかも。でも参加者の中に必ずいそう。我こそは、という人は当日までにオリジナルに徐々に戻しましょう(笑)。

◎高速周回路を全参加ロードスターでパレード
 1周4.2kmの周回路を1000台を3列で並べる駐車場としてまず使用し、そのままパレードするというものでした。

 アイデア出しから7ヶ月余。各方面の準備と並行して(このあたりは、RCOJ会報vol.11、12、13に掲載)、各地イベントと10周年ミュージアムで、10周年記念限定車のプロト車両へのお祝いの署名を集め、当日を迎えました。署名車両は、もちろん世界にひとつしかないもの。署名が増えるほどその貴重性も増えます。移送の管理など、事務局の責任も日に日に重くなり…苦労が思い出されます。


10周年の感動
 前日10月9日には、遠方からはるばる来たユーザーのために、マツダ本社のマツダミュージアムが特別に開放されました。初めての工場見学も、ここでできたのかあ、と感慨ひとしお。(今回も、前日9月19日に公開決定)海外からのお客さんは、地元のクラブ(シューティングスター)が、案内してくれました。
 夜は三次で、RCOJメンバーによる10thミーティング前夜祭を開催しました。キャパシティ200名の三次ロイヤルホテル宴会場に、約280名集合。ラッシュ時の駅のホームのような状態でのパーティは、乾杯前から、何もしなくても勝手に盛り上がる盛り上がる…。終わりまで、さあ明日も楽しむぞー、オーッ、てな調子。こちらも今回も20周年前夜祭として、9月19日に開催します。

 そして当日10月10日の模様はこちら>>

 このクルマがあって、そしてそれを愛するたくさんの人々の力があって、10年目に、こんな感動が生まれました。そして18年目の今も、このクルマのある生活を、私たちは満喫しています。ロードスターユーザー15年目の川口さんから、こんなひとことが届きました。

 ロードスターに出会ったことで、自分の人生がちょっぴり楽しくなったような気がする今日この頃です。ロードスターといっしょにいろんな人生の冒険も楽しめています。どうもありがとう。
0004015川口(46、岐阜)
 この「ありがとう」は、このクルマへの、そしてそのまわりの世界への感謝。このクルマと暮らしていると、なんだか「ありがたいなあ」と感謝したい気持ちになります。2009年は、広島へ、皆で冒険の旅に出たいものです。

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開催中止告知が無い場合は、予定通り開催となります。