正式名称は、マツダロードスタードロップヘッドクーペコンセプト。展示車NR-Aに乗っかっているのはカーボンFRP(CFRP)製のデタッチャブルハードトップ(DHT。脱着可能な屋根)でした。
説明員は、NAから4世代すべての開発に関わった山口宗則さん(商品本部)。今回のDHTの試作実現にも苦労されたようで、DHTを見つめる視線には愛情があふれていました(笑)。商品化したい、という想いとともに、いろいろ裏話も聞きましたが、それはまた別の機会に。
会場には来られなかった、主査兼チーフデザイナー中山さんに直接聞いた「DHTへの想い」の前半をご紹介。後半は、2月上旬発行のRCOJの会報に掲載します。乞うご期待。
「フルオープンのロードスターは『屋根を閉めることができる』クルマ、ファストバックのRFは『屋根を開けることができる』クルマ、いずれもオープンカーですが、より多くの人にオープンカーを楽しんでもらいたいので、とにかく『開ける』を共通項として、それ以外はなるべく発想を自由にしていたい、といつも思っています。
今回のドロップヘッドクーペも、名前の通り『屋根を外せる』クーペなのですが、でもやはりオープンカーです。どんなアプローチにしたらオープンカーの敷居が低くなるか?…どこから入ってもらってもいいと思っています。
なので、このノッチバックスタイルの小さなクーペが欲しい!と思ってもらって、でもやっぱり『開けて』いただければこれ幸いです。そして、頻繁に開けて(=外して)もらいたいという思いから、絶対重量の軽減に努めるべく、CFRP(カーボンFRP)製のコンセプトモデルとなりました。
NAのDHT(デタッチャブルハードトップ)を初めて見た時に、「キレイなカタチだなあ」と感心したことを覚えています。なのでNDをやるときも、…(以下、RCOJクラブマガジンvol.91(2月8日発行)に続く)」